若者投票率向上委員会

若者の投票率を上げるために、各自治体や民間で行っている活動にフォーカスしてご紹介していったり、投票率に関する思うところなど記事にしていきます。

10代の学生を苦しめる奨学金問題

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奨学金の返済に悩む20代の若者たち。奨学金の問題はこれまでもたびたびメディアに取り上げられてきましたが、2016年から17年にかけて、とりわけ大きく報道されるようになりました。各メディアが競うようにして、400万、600万円という多額の奨学金を返済しなければいけない若者を取材し、ネットでも取り上げられることになったことから、「返済できないのは甘え」などといった、まるで奨学金を受給した者だけが悪いような風潮が高まったのは記憶に新しいかと思います。

 

大学進学率が高く、町工場であっても大卒者しか雇わない会社が出てきている世の中であり、生涯年収も学歴によって大きく変わることが明白であるなかで、高校卒業後に就職する人は2割程度。そのなかには進学したくても経済的事情から進学できなかった人も数多く含まれている状況です。しかも、今より大学進学率が15%以上低かった40~60代の年齢層の人たちは、今のような時代を作りあげてきた当事者にも関わらず、他人事のように不特定多数の若者たちが大学に進学する価値についてネガティブな意見を挙げているのです。

 

奨学金返済の問題や経済的な状況から進学できない人がいること、早い時期に就職した人より大学卒業者を優遇している社会について、10代、20代の若者たちが声を上げる機会として一番身近なのは選挙に行くことです。さまざまな政党、さまざまな政治家、さまざまな候補者の声を聞き、若者世代を代表するような人物に投票することができれば、社会を変える足掛かりになります。