若者投票率向上委員会

若者の投票率を上げるために、各自治体や民間で行っている活動にフォーカスしてご紹介していったり、投票率に関する思うところなど記事にしていきます。

「利用できなかった学生の不在者投票」

 

学生は住民登録置きっぱなしでも不在者投票ができる!!はず

2016年の参院選から18歳、19歳の未成年者にも選挙権が与えられましたが、投票する意思があったにも関わらず、それが叶わなかった18歳、19歳の学生の存在について、参院選後に多くのメディアで取り上げられていました。

 

大学生の約4割がひとり暮らしをしており、その大半が実家から住民票を移動していないといわれています。選挙権は住民票のある選挙区でしか与えられないため、住民票を移動していない場合には、選挙のために実家にもどり、選挙日に投票するか、期日前投票をするかという選択肢がありますが、この2つ以外にも不在者投票をすることが可能なケースもあります。このことから、住民票を移動していないひとり暮らしの学生に対して不在者投票を呼び掛けていた大学もありましたが、実際のところは、不在者投票を認める自治体と認めなかった自治体があったのです。

 

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不在者投票について和光市事例

 

学生の不在者投票に関しては、インターネット上でも住民票を移動していない学生が投票をする手段として広く取り上げられていたことから、投票できなかった学生がいることがニュース等で報じられたときには、戸惑いの声や投票できた自治体とできなかった自治体があることに対する不満に加え、そもそも住民票を移動しなかった学生に非があるという意見も書き込まれました。

 

たしかに、不在者投票は主に仕事や旅行などで住民票のない自治体に長期滞在していたり、指定病院等に入院していたりするケースなどで認められているものですが、ひとり暮らしをしている学生の実態に即して考えれば、長年住んでおり社会的にも馴染みのある自治体、すなわち実家のある選挙区への不在者投票を認めるよう整備していく必要があるかと思います。